「闇バイト」に手を出す若者たち・代償は大きい

ネット上に怪しい犯罪系の闇バイトがる事は知っていたが、お金を稼げるからいいかと思って手を出した、という若者が増えている。SNS上の闇バイトに応募して、新型コロナ対策給付金を詐取したとして逮捕された少年は大阪府警の調べでこのように供述している。

不正受給については、知らなかった、と弁明するが、安易な気持ちで犯罪に加担した代償は大きい。ツイッターなどと言ったSNS上に蔓延する闇バイトの募集、特殊詐欺の「受け子」や強盗の実行役などをさせるケースが多い中、新型コロナウイルス感染拡大とともに増えたのは国が昨年5月から開始した、持続化給付金を不正に申請する持続化給付金詐欺だ。

持続化給付金は、今月1日時点で、中小企業、個人事業主などの計約418万件に約4.5兆円が給付されている。困窮した事業主らに対して迅速に給付するため、審査が甘いなどの指摘があり、不正受給が相次いだ。警視庁の調べによると、昨年12月28日までに摘発されたものだけでも39都道府県で計279人、被害額は2億円以上に上る。

持続化給付金の申請方法を熟知した犯罪グループが、不正に申請する個人事業主役を多数集める手口が横行しており、仕事や大学のサークルと言った繋がりを通じて集める手法がある。SNSをうまく使えば不特定多数の人間を簡単に集めることができ、捨て駒にできるので犯罪者グループには都合がいいということだ。

大阪府警が逮捕した少年は、お金に困っていた、というが、詐取した100万円のうち、少年の取り分は15万円。自身の口座に全額が振り込まれたのにもかかわらず、残りの85万円は指示役側に手数料として支払っていた。

不公平な配分に見えるが、闇バイトの応募者は指示役に言われるままに身分証明書や実家の住所を提出してしまい、家族や身内に危害を加える、などと脅されて、少ない報酬で使われたり、新たな犯罪を指示されたりすることが多い。

にもかかわらずリスクは大きい、今回のように逮捕されることもあり、犯行態様によって刑事処分はさまざまだが詐欺罪は最長10年の懲役刑が科せられる。同給付金の不正受給が発覚すれば、申請者の氏名などが公表されるうえ、受給額の返還や延滞金などの加算金を支払わなければいけない。

捜査本部は、一度闇バイトに応募すると抜けられなくなり、使い捨てにされ逮捕される。お金欲しさに軽い気持ちで闇バイトに加担すると、取り返しのつかないことになる。と呼びかけている。